※このクイズはサンプルです。

先週の土曜日、テニスサークルの飲み会があった。普段から運動を共にしているメンバーだけど、飲み会になるとみんなテンションが違う。特に、うちのサークルのムードメーカーである佐藤くんの暴走が止まらないのは毎度のこと。

その日は、いつも以上にテンションが高かった佐藤くんが、乾杯の音頭をとることに。「じゃあ、いっちょ、俺がやるか！」と勢いよく立ち上がると、佐藤くんがいきなり全員に向かって叫んだ。「今日はみんな、テニスボールが転がるまで飲むぞー！」。もちろん、全員が「何それ!?」と突っ込みを入れたけど、彼はどこ吹く風で、「よし、ボールを持ってきて！」と店員さんにお願いし始めた。

しばらくして、本当に店員さんがテニスボールを持ってきてくれたのには驚いたけど、佐藤くんはそのボールをテーブルの上にポンと置いて、「はい、これが転がったらお開き！」と謎のルールを宣言。みんな半信半疑で笑っていたけど、その場の雰囲気はすっかり和んでいた。

そして、飲み会が進むにつれ、ボールをいじり出す人がちらほら出てきた。田中さんなんかは、酔った勢いで「ボールでサーブの練習だ！」と手に取って、突然テーブルの上でサーブの真似をし始める始末。もちろん、コップやお皿にぶつかって、みんな慌てて避けることになったけど、そのドタバタに全員大爆笑。さらには、ボールを使って何かゲームをしようという話になり、みんなで輪になってボールを回しながら、飲む人を決める謎の飲みゲームまで始まった。

飲み会の終盤、ふと気がつくと、あのテーブルの上にあったはずのボールが見当たらない。「あれ、ボールどこいった？」と探していると、なんとそのボール、隅っこの席で寝ていた山田くんの口の中にぴったりと収まっていた。「おい、山田！ ボールはテーブルに転がすもんだぞ！」と全員でツッコミながら、また大爆笑。

結局、その日も飲み会は大盛り上がりで、ボールが転がるどころか、どんどん転がっていった。佐藤くんの新ルールのおかげで、予想以上に楽しい夜になったのは言うまでもない。次回の飲み会でも、何か新しい「佐藤ルール」が誕生するんじゃないかと、みんなちょっと期待している。